2月の言葉
平成24年2月1日
~今を生きる~
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」
正月から、NHK大河ドラマ「平清盛」が始まりました。
平家物語というと、奢りたかぶっていた平家一門が、やがて壇ノ浦に追い詰められて果てていくさまが思い出されます。
幸福の頂上から不幸のどん底に落ちていく姿、栄華と衰微に、より強く無常を感じるのであります。しかし、反対に逆境から順境へと変わる姿もやはり無常なのです。暖かい春風によって、ほころび始めた花もやがてその咲かせた風によって散っていく、咲くことも散ることも無常であるから、幸せだと油断すればすぐに逆境になり、逆境を克服することによってやがて喜びを味わうように、悲観のない宗教的な人生観が成り立つのであります。
このように常に変転してやまない現実を直視すれば、「今」という現在がいかに大切かということに気づかれることと思います。
諸行は無常であるという現実そのままを素直に受け止めて生きることが大切なのであります。幸せな時には感謝を、不幸な時には反省をして、その原因を取り除いていくことが肝要であります。口先で取り繕うとすれば嘘のために嘘を重ねることになり、その結果どうなるのでしょうか。
あまりにも独りよがりの人生観、社会観が、現代の世相を反映して混沌としているのではないでしょうか。
今年の年賀状にも添えましたが、
“咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる”
時間を無駄にしないで、「今」を大切に生きるよう心がけてください。
合掌