10月の言葉
平成21年10月1日
“察し合い喜ばせ合い折れ合って
合わぬ性分 合わす合掌“
“暑さ寒さも彼岸まで”
10月を思わせるような今年のさわやかな秋晴れのお彼岸、過ごしやすい時節となりました。
おじいさんが、おばあさんが、お孫さんの手を引いて当山の門をくぐり家族揃ってお参りに来られる光景が多く見受けられるようになりました。
お孫さんの甲高い笑い声が境内に響き、明るく、爽やかで、和やかな皆さんのお顔に仲むつまじい、微笑ましい姿に何度も目を奪われました。
さて、皆さんは、日々お仏壇の「お灯明」、「お線香」、「お花」を仏前にお供えしていますね。お供えするのはなぜでしょうか?
お灯明は、お仏壇が暗いから明かりを灯すのではありませんね。私たちは、自分勝手で自分の幸せしか見えない、考えない、無明の心を持っています。
火を灯したロウソクは、自分の身を削りながらトロトロ汗を流しながら他人に尽くそう(布施行)として働いています。
私たちの心の隅々まで光明を照らしていただくことで、今まで見えなかったものが「見える」、「考えられる」 私たちに導いていただいているのです。
他人の幸せを我が喜びとして、他人の辛さ悲しみを我が辛さ悲しみと受け止められる人になれますよう、仏さまにお灯明を捧げているのです。
お線香は、「俺が俺がの“我”を捨てて」、「有縁・無縁を問わず、万物の関わりの中で生かされているという“おかげさま”」の喜びを自覚できるよう、謙虚な人になるようにお供えするのです。
お花は、色とりどりの種々の花がそれぞれの良さを最大限に出し合って、仲よく一つの花瓶に収まっています。
私たちも、自分の長所は世のため人のために生かし、足りないところは他人に生かされて生きていることに、おかげさまの心を育み、感謝できる人になれるように手向けるのです。
合 掌