12月の言葉
平成20年12月1日
来年の初詣・・・ どこに出かけますか?
数年前のこと、近所に住むおばあちゃんが、
「私は、80歳になるまでご先祖さまに申し分けないことをしてきてしまった。」と、唐突に私に話し出した。
「どうしたの・・・・・?」と おばあちゃんの顔を覗き込むように聞くと。
「わたしゃ、毎年、正月になると今年はどこどこの寺に、どこどこの神社にと、家族で初詣に行っていたのだけれど。今年、お寺の修正会法要に参拝したとき、和尚さんの話を聞いて、ドキッとしたんですよ。年の初めにご先祖さまにご挨拶もしないで、あちこちの神社仏閣にお参りして、申し分けないことをしてきてしまった。来年の修正会法要には、まず最初にご先祖さまのお墓参りしたいと、今から待ち遠しいんです。」と話をしてくれた。
「おばあちゃん、気がついて良かったじゃない。まだまだこれからでも遅くはないんだよ。来年からは、元旦にご先祖さまにお墓参りをして、気持ちいいお正月を送ろうね。」
何度も何度も頭を下げながら、門前を出て行ったおばあちゃんの足取りは軽やかに後姿は次第に小さくなっていった。
このおばあちゃんに限らず、お檀家の皆さんも、年々、師走の内に墓所を掃除し、父母の背中を流すように墓石を洗い清め、元旦の午前中には、ご家族揃ってご先祖さまにお墓参りをする光景をよく見かけられるようになりました。
私の寺では、正月4日 午後2時から「修正会法要」を厳修していますが、元旦に一人でも多くの方がお墓参りに来られるよう念じております。
合掌